少し前になりますが、長男が通う小学校でのPTA会長を退任しました。
 総会での私のあいさつ文を掲載します。
退任のあいさつ

 退任にあたってごあいさつ申し上げます。
 会員の皆様のご協力、特に本部役員、世話係の皆様の支え、ご尽力のおかげで何とか2期、会長を務めることができました。
 会長として、先生や保護者同士、また地域の方々などとの知己を得、また交流しさまざまに学ばされるまたとない機会を得ることができたことは、望外の喜びであり、感謝に絶えません。

 運動会や花谷っこステージなどへの参加など、子どもたちの成長を間近で見ることができたことはもちろんですが、なかでも、1年目に神戸市PTA協議会の研修専門委員として、他校の役員の皆さんとともに、研修をつくりあげていったことは貴重な経験でした(テーマは、「ケータイ・スマホの使い方」)。
※http://www.pta-kobe.jp/cgi-bin/news/index.cgi?mode=preview&select=1393217303
 また、2年目には学校で事故もあり、時には学校に厳しく対応を迫ることもありました。
 そうしたことを通じて、改めて実感したのは、子どもたちの健やかな成長を願う保護者の思いの強さと、子どもたちの成長する力の素晴らしさです。

 その子どもたちや保護者の皆様から私が何より学ばされたのは、子どもを丸ごと受け止める大人の力が問われている、試されているということです。
 子どもたちは成長途上の存在です。さまざまな失敗や至らない点も多々あります。その弱点も含めて、子どもたちを丸ごと受け止めることが大事だと思うのです。それは「甘やかし」ではありません。子どもたちは自分の存在を丸ごと受け止めてもらえてこそ、自己肯定感が育ち、そうしてこそまた自らの力で自分の弱点の克服に向かう力も湧いてきます。厳しい「しつけ」で子どもたちを萎縮させ、子どもが「いい子」を演じるようになってしまっては、子どもの心がゆがんでしまいます。昨今の子どもが引き起こす深刻な「事件」を見るにつけ、そう考えさせられています。

 これは最後の定例会でも申し上げたことですが、かつてNHK教育テレビの番組「できるかな」で、のっぽさんを演じた俳優の高見のっぽさんは、子どもたちのことを、「小さい人」と呼んで、常に敬意を払って接しているといいます。
 「小さい人」は、やがて大人になって、社会を築いていきます。その社会がどんな人間にとってもあたたかい住みやすい社会になるかどうかは、ひとえに今の「小さい人」たちにかかっています。そのかけがえのない仕事を担うであろう「小さい人」たちを私ものっぽさんのように尊敬したいし、その大人の思いに「小さい人」たちは必ずこたえてくれるとの深い信頼をもって、この学校という小さいコミュニティでの「小さい人」たちの学びと成長をこれからも支えていきたいと思います。
 ありがとうございました。

2015年4月24日 堀内照文